松尾 英尚さん:
「基本的には長崎で作られたお野菜を置いている」

店主の松尾 英尚さんは、長崎市の出身で高校卒業後は県外の大学に進学。
その後、横浜の会社でおよそ20年間、船の設計をしていましたが、両親のそばにいたいと思うようになり2年前、長崎に戻ってきました。

松尾 英尚さん:
「Uターンして長崎帰ってきて、これからどうやってご飯を食べていこう、何を仕事にしようかっていうことで、ちょうど悩んでいた時期だったんですね。
(女の都は)坂が急であったりだとか、高齢化がものすごく進んでいるとか、非常にお買い物で困っているっていう話を、近所の人から聞いたんですね」

坂で高齢化した町で直面した“買い物弱者” 

両親のために帰ってきた長崎で、松尾さんが直面したのは地域の課題でした。
都市部にいたときは考えることがなかった“買い物弱者”の存在です。

『めのはち』利用客:
「スーパーは(約5キロ離れた)長与にしかないんですよ。そこまではちょっと行きたくないんですよね。信号越えるし、まち越えるし」

そこで松尾さんが考えたのが、自宅で青果店を営むことでした。
目指したのは、地域の人が通いやすく、誰でも気軽に入りやすい店です。

手探りの中、始まった松尾さんの挑戦。
妻で美容師の奈緒美さんは──

妻・奈緒美さん:
「また何か冗談言ってんのかな…ぐらいな感じで思ってたんですけど、色々調べてやってたんで、そんなに不安になることはなかったですね」

子ども3人(自己紹介)
英刻くん(8):「とっきーです」
将尚くん(6):「まーくんです」
風季ちゃん(4):「ふーちゃんです」

家族みんなで松尾さんを支えます。