■映画製作は初めての高校生 この映画に込めた思いとは
映画化に力をかしてくれたのはクラスメイトでした。
学校で隣の席だった古庄菜々夏さんが西山さん役を演じました。

西山さん役 古庄菜々夏さん
「ずっと隣で見てきたからこそ、そのつらさ、病気のキツさ、学校生活のことを表現できるというか、いろんな人に届けられるのは私しかいないくらいの気持ち」
作家志望の小田実里さんが脚本を担当しました。

脚本 小田実里さん
「人に頼るって、自分の弱みを見せないと頼れないと思っていて、(西山さんは)すごく強いなと。それをどう見せるか考えながら脚本を書いていました」
他のクラスの生徒や別の学校の生徒らも制作に加わり、総勢26人に。映画を作るのは全員初めてでした。特にこだわったのは病気を正しく伝えることです。
西山さん役 古庄菜々夏さん
「どう届けたら、どう表現したら病気の認知度や当事者を悲しませないかを常に考えていた」
人によって症状も様々なため、西山さん以外の人の事例や心情も盛り込みました。

西山夏実さん
「『朝日が見たい』とか、『目が覚めるとまず1日を諦める』とかは脚本を作った時点ではなかった。製作していく中で、別の同じ病気の子たちからSNSのDMでやりとりして『これそのまま使おう』って感じで使ってます」
そしてスタッフ全員が映画に込めた思いがあります。
西山夏実さん
「頑張れない人も頑張れない理由があるし、頑張れない自分もそのままでいいんだよって伝えたい、寄り添いたかった」