“朝起きられない病気”「起立性調節障害」。認知度も低く「怠け」や「サボり」と誤解を受けやすいといわれています。「病気について知ってほしい」自らの経験を映画にした高校生とそれを支えた同級生たちを取材しました。

■“朝起きられない病気” 自らの経験を映画に


思い出の写真を並べる、2022年の春、福岡の高校を卒業した同級生たち。

高校時代に一緒に作った映画が神奈川県内の映画祭で上映されることになり、久しぶりに集まったのです。

監督と撮影を勤めたのは西山夏実さん、18歳。彼女たちが作った映画は、西山さん本人を描いたものでした。

起立性調節障害という“朝起きられない病気”に苦しめられる中学生・西山夏実の物語、「今日も明日も負け犬。」。演者、スタッフ、ナレーションなど高校生だけで作られた映画です。

西山夏実さん
「今が一番きつい季節。1年間の中で梅雨から夏にかけて一番悪化するので」

西山夏実さんは、中学2年の春に起立性調節障害を発症しました。取材した日はなんとか起きることができたといいますが…

西山夏実さん
「家族が5時間6時間起こし続けても、私からしたら意識がない状態に近いので、起こされた記憶もまったくない状態」

起立性調節障害は自律神経機能の病気で血圧などに異常をきたし、朝起きられない、夜眠れないなどの症状がでます。原因や治療法など分からないことが多いのが現状です。

西山夏実さん
「かろうじて起きられても低血圧の状態で学校に行かないといけないので、急にバタンと倒れる。立ちくらみ、頭痛、吐き気、腹痛が同時に襲ってくる。たまに理解してくれない人からすると『サボっている』『怠けている』と言われることが多いので、それで傷ついたり」

「病気についていろんな人に知ってほしい」その思いを映画にすることにしたのです。