今まで生きてきた中で一番辛かったです


南九州の食文化として、親しまれてきた鶏肉を生で食べる習慣。

しかし、その一方で・・・

「40度近くまで熱が上がり、特にお腹が痛かったのですが、関節痛もひどく力が入らず歩くこともできず」

このツイートをしたのは、今年3月、食中毒で、救急搬送されたタレントのryuchellさん。

ryuchellさんのツイッターより



原因は、鶏肉などに含まれていることがある細菌カンピロバクター。ryuchellさんは、発症した5日ほど前に鳥刺しを食べていた。

写真提供:宮崎大学 三澤尚明教授



(ryuchellさんのツイッター)
「今まで生きてきた中で一番辛かったです」

宮崎県内の食中毒で最も多いカンピロバクター


去年、県内で発生した食中毒は24件。150人の患者のうち、最も多い62人がカンピロバクターによるものだった。

宮崎県内で発生した食中毒患者の内訳(2021年)


こうした中、鳥刺しを提供しているこちらの店では、食中毒を防ぐため、対策を徹底。

鳥刺し用の肉の下処理には殺菌効果のある水を使用。また、鳥刺し専用の調理場を設け、まな板と包丁は使うたびに消毒するなど衛生管理に細心の注意を払っている。



(粋仙 黒木正仁さん)
「鶏の刺身ってやっぱりちょっと宮崎ならではというか、県外ではなかなか見れないものらしくて、ひとつの文化なんだなと思って、それは守っていくというか。カンピロバクターで食中毒になっちゃうとですね、やっぱりよくないので、そういったことのないようにしっかり予防徹底してしっかり守っていけたらなと思っています」