戦闘訓練の2日後、再びあの少年に会うと…友達を連れて一緒に海へ向かうことに。その道中で、こんな質問をされました。
亡くなった司令官の息子「お父さんはどこにいるの?」
渡辺琢也カメラマン「日本だよ」
亡くなった司令官の息子「お母さんは?」
渡辺カメラマン「日本」
亡くなった司令官の息子「生きてるの?」
渡辺カメラマン「うん、そうだよ」
彼は、さみしそうな表情で黙り込んでしまいました。

しかし、車がガザの海にたどり着くと、少年は初めて、私たちに笑顔を見せてくれました。
亡くなった司令官の息子「ここはとても好きな場所なんだ。波があって、気持ちよくて」

こう話す少年に、訓練キャンプと海、どちらが好きか聞くと・・・。
須賀川記者「訓練キャンプと海、どっちが好き?」
亡くなった司令官の息子「…キャンプ」
須賀川記者「本当に?」
亡くなった司令官の息子「…うん」
苦笑いを浮かべながら、キャンプと答えました。
訓練キャンプの担当者は…。
武装組織のキャンプ担当者「栄光と誇りあるキャンプに何百人も参加した。われわれの聖戦と抵抗は間違いなく続く」

子どもたちが自ら銃を取ってしまう、パレスチナ自治区・ガザ。亡くなった司令官の息子は、強い口調でこう言いました。
「自由を求める若い世代も、殉教者たちの後を追います。パレスチナ解放のために、殉教者たちの夢を追いかけます」

命を捨ててでも、戦う…。封鎖されたガザ地区で、憎しみの種が育っています。
(TBSテレビ「つなぐ、つながるSP 戦争と子どもたち 2023→1945」8月12日放送より)
















