オーストラリア・シドニーの有名ビーチで、ユダヤ人を標的にしたテロ事件が発生し、住民ら11人が死亡しました。

シドニーにある有名ビーチ・ボンダイビーチで14日、銃撃事件が発生し、警察当局によりますと、これまでに11人が死亡し、29人が病院に搬送されました。

また、銃撃犯のうち1人が死亡し、1人が重体と明らかにしたほか、銃撃犯の車両から爆発装置が見つかったということです。

現場は当時、ユダヤ教の祭り「ハヌカ」が開催されていて、警察当局は「テロ事件」と認定し捜査を進めています。

イスラエル ネタニヤフ首相
「あなたが何も行動せず、問題の拡大を許した結果が、きょう起きたユダヤ人への凄惨な攻撃だ」

これを受け、イスラエルのネタニヤフ首相は14日、アルバニージー首相が過去にパレスチナ国家の支持を呼びかける発言をしたことについて、「反ユダヤ主義の炎に油を注ぎ、オーストラリアでユダヤ人を脅かす者たちを勇気づけてユダヤ人嫌悪を助長した」などと強く非難しました。

そのうえで、「自国で増殖する反ユダヤ主義を抑えるための行動を何もしなかった」とも述べ、「政府による行動が必要だ」などと訴えました。