―規模縮小後の2020年まで(2021、2022年は開催なし)6月の開催が通例でした。今回はなぜ9月に行うのでしょうか
瀧:観光庁の補助金事業の発表が2月ぐらいだったので、6月開催だと、申請の準備が間に合わない。時期を遅らせて、9月にしました。9月下旬から10月上旬は地元のイベントや学校の運動会が多いので、間をぬって、9月30日にしました。

―今回の開催時間は、午後4時から9時です。どんな内容になりそうですか
瀧:稲取のB級グルメなどが並ぶ屋台が午後4時から開きます。午後7時から神事やご神体の練り歩き、伝統の踊りや太鼓などのステージイベント。最後の20分ぐらいで、花火が上がります。みこしの練り歩きは以前と同様に、温泉街を通りますので、ぜひ、観光客のみなさんも担いでいただきたいです。

―“リアルなご神体”が時代にそぐわないという指摘があると聞きます。そのような批判については、どのようにお考えですか
瀧:ご神体がああいう形ですので、嫌だと思う人もいると思います。しかし、夫婦和合や子孫繁栄などの御利益があって意味もあるイベントですので、ご理解いただいた方々に来ていただいています。イベントとしては、おごそかにやっていきたいと考えています。
◆どんつく祭 約2000年前の弥生時代中期から伝わるとされる。1966年に観光客向けのイベントとして始まり、2日間開催から1日だけに減った2018年が第53回で、今年は第54回。夫婦和合、子孫繁栄、無病息災を神に祈願する。ご神体の男性のシンボルを「ドン!とつく」ことから、名称がついた。ご神体は稲取の「どんつく神社」で展示されている。