男子新体操の世界で、全国屈指の強豪高校が、神埼清明高校(佐賀県)です。選抜3連覇を成し遂げ、インターハイ、国体の高校3冠に挑みます。

◆インターハイで6回の優勝を誇る強豪校

華麗な跳躍と、目にもとまらぬ速さで繰り出される回転技。6人1組で一糸乱れぬ演技を披露する、神埼清明高校の男子新体操部のメンバー。春の「選抜」で5回、夏のインターハイで6回の優勝を誇る全国屈指の強豪校は、今年のチームも選抜大会で優勝し、春の全国3連覇を達成しました。

RKB小畠健太「悲願のインターハイ優勝に向けて、春の大会よりもさらに技の難易度を上げて練習に取り組んでいる、ということです」

新体操部 中山智浩監督「パンって出てくるところの、その『パン!』が弱いさね」

キャプテン・浅田匠さん(3年)「かぶりすぎ。移動も緩いな」

演技の動画を見ながらメンバーに指示を出しているのは、キャプテンの浅田匠さんです。浅田さんは小学1年生の時、神埼清明高校の演技を見て新体操部に憧れをもちました。

浅田匠さん「自分の保育園は体操が中心で、体操と勉強をやるみたいなところで。バック転がかっこいいっすもん! なので始めようと思ったっす」

◆「サボったら日本一を取れない」

憧れて入った新体操部、「どんなに過酷な練習でも一度も嫌になったことはない」と話します。

浅田匠さん「ここでサボったら試合に出てしまうので、ここは自分を追い込もうとやりますね。そうじゃないと日本一取れない、と思ってやっているので…」

その姿を、両親もすぐそばで見守ってきました。

母・美保さん「(練習から)帰ってきてからでも、動画見たり。「俺行きたくないし」とか言ったことないですね」
父・守正さん「ぜひともインターハイでは勝ってほしいと」


浅田匠さん「インターハイは絶対自分の中では取りたいと、マジで思っているんですよ。ガチやばいです。本当にそれが夢で。優勝トロフィーを上げている自分を想像しちゃいます」