ヨーロッパ中期予報センター(10日午前9時予想)

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
ヨーロッパモデルのアンサンブル予想結果(132時間先まで)を見ると、一つひとつのラインが個別の計算結果です。東日本方面へ向かう予想が多いことがわかりますが、その方向にはバラツキがあることがわかります。一部は西日本や日本の東海上に向かうものもあります。予報円の大きさはこうした予想のブレ幅が反映されています。
アメリカ海洋大気庁(10日午前9時予想)

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報(240時間先まで)でも、大まかな傾向はヨーロッパモデルと変わりません。
上空の太平洋高気圧の強まり方や、週末に大陸から進んでくる上空の気圧の谷によって偏西風が蛇行するタイミングなどが台風7号の進路を決めるカギとなりそうです。

気象庁や海外の予報機関の進路予想をみると、台風7号はお盆に関西~関東にかけての本州のどこかに接近・上陸する可能性が高まりつつあります。
大雨や暴風など大荒れの天気となるほか、お盆休みと重なり、交通機関にも大きな影響が出るおそれがあります。今後の最新情報に注意してください。