『1000年に一度の大雨』とは…

ハザードマップの浸水の深さは1000年に1度程度の大雨を想定していて、裾花川の場合、24時間で660ミリ。

鬼無里での観測史上1位の雨量=201ミリの3倍以上にあたります。

しかし、2019年、神奈川県の箱根では、1日に観測史上最大となる922.5ミリの雨が降っていて、「ありえない数値」と言い切ることはできません。

住民自治協議会の樋口会長は、ハザードマップの改訂は住民の防災意識の高まりにつながると話します。

樋口会長:
「これだけの広範囲に線がひかれたということは、改めてこういう場所に生きている危険性というか心配は喚起されたということですね」

水防法の改正を受けて、長野県は県内の中小の河川ごとの浸水想定区域図を、県のホームページに掲載し、随時更新しています。

7月までに319の河川について掲載済みで、自分の住む地域を確認することができます。

長野市危機管理防災課 石坂係長:
「この機会にぜひ自宅などのリスクや避難先などを確認し、いつ来るかわからない災害に備えていただければと思います」

新たなハザードマップを見て驚く人もいるかもしれませんが、「過去に例がない」気象現象がたびたび観測される中、より新しい被害想定の確認が防災と安全につながります。

県や市町村のホームページなどで「浸水想定区域図」や「ハザードマップ」などを確認してみて下さい。