市は全国で初めて『暴力団組員の家』の買い取りも
そんな“いわくつき”の建物を買い取る尼崎市ですが、これだけではありません。去年、市が全国で初めて買い取ったのは、暴力団幹部が住んでいた家でした。
(記者リポート)
「一見すると普通の民家なのですが、よく見ると銃弾が撃ち込まれたあとがあります」
売却予定地と書かれたこの建物。
ここは指定暴力団・六代目山口組系の幹部組員が住んでいた家で、2020年、何者かに3発の銃弾が撃ち込まれる事件が起きた場所でした。市は、今後も事件が発生する恐れがあるとして、この家に住んでいた幹部組員から去年、1900万円で住宅を買い取ったのです。
組員の自宅を市が購入するのは全国初。市の許可を得て記者が中に入ってみました。建物は3階建てで、弾丸のあとが残る以外は普通の住宅と変わらない間取りに見えます。
(記者リポート)
「この家唯一の和室になります。ここで組員らとの会議などがあったのかもしれません」