西宮市教委に電話…学校側には知らせないよう約束したのに『市教委は学校に連絡』
不信感を抱いた両親は市教委のいじめ相談ダイヤルに電話をかけた。
(被害児童の母親)
「いじめとして受け止めていただいているのかなって不安で、苦しくて苦しくて、こちらの相談ダイヤルにかけたんです。『絶対に学校には電話したことを言わないでほしい』と約束していただいて、私と息子の名前を伝えたんです」
電話はあくまで市教委が学校の対応を把握していたかどうかを確認したかっただけで、問い合わせたことは学校側には知らせないよう約束していた。しかし…。
(被害児童の母親)
「電話していた方とは違う方が電話をかけてこられて、意気揚々とした感じで、『学校の方にもちゃんと連絡を入れてどんないじめだったか把握できました』と報告されて。『え?ちょっと待ってください』と」
あろうことか市教委はすぐに学校に問い合わせをしたという。
(被害児童の母親)
「『こちらのミスです』と。『あせってしまって、きちっと意向を確認もせずに学校に電話してしまいました』とおっしゃっていました。(Q学校側に漏れたことで影響はあった?)学校が情報をとにかく伏せるようになった。聞き取りした内容も、2回目の聞き取りの時はこちらから聞かないと、学校は聞き取りしたことすらも伏せていましたし。こっちのことを信用してもらえていないなという感じ」
すぐに市教委に抗議したというが、市教委からは「引継ぎミスだった」などと説明を受けたという。いじめを受けていた息子は、不眠や幻聴を訴えるようになり、学校には通えなくなった。