秋田市内でのクマの目撃情報がいまも相次いでいる。11月26日までの1週間で、クマの目撃件数は171件にのぼった。
 
クマの出没件数の多さもそうだが、何より驚かされるのはクマが目撃される場所だった。14日の朝方には秋田県庁や裁判所など行政機関が密集する市の中心部で立て続けに目撃情報が入り、市民を震え上がらせた。さらに、大型スーパーなどがある商店街でもクマの姿は次々と確認されている。

クマの影響で経済活動に影 店主悲鳴「忘年会の問い合わせはゼロ、まるでコロナ禍」

秋田市の繁華街・川反通りは人通りがまばらで、ひっそり静まり返っていた

人の生活圏でクマの出没が相次ぐ秋田市では、商店街や繁華街の利用客数が減少している。
秋田市大町にある県内最大の繁華街・川反も例外ではない。かつては道行く人が肩をぶつけ合うほどの賑わいを見せていたが、14日の金曜日の夜、人通りはまばらだった。

川反で飲食店を経営する高西千治さん。お客さんの減り具合が「コロナ禍のようだ」と語る

「売上は去年に比べて、半分以下。常連さんもまったく来なくなりました」。川反で飲食店を営む高西千治さんは、そう漏らして深い溜息をついた。客足が落ち始めたのは10月、クマの目撃情報が急増してからだという。特に平日の夜の落ち込みが顕著で、「物価高で経営が苦しいなか、クマでさらに追い打ちをかけられている」と語った。

例年この時期は忘年会の予約が埋まり始めるが、今年は問い合わせすらなく、「店はコロナ禍の頃とほぼ同じ状況だ」と肩を落とした。このまま12月も街中にクマが出るようなら厳しいとしつつ、「クマは災害だ」と強調した。