何回も五輪に選ばれそうで選ばれなかったスポーツNO.1

元プロ野球選手とあって、ボールを打つのはお手の物。現役時代に両打ちだった杉谷は、フォアハンドもバックハンドも難なくこなした。

杉谷:おれこっち(バックハンド)の方が得意かもしれない。

実際に11点の1セットマッチを遠藤さんとやってみることに。速いスマッシュに翻弄され、「全然歯が立たない・・・」「すげー日本代表」と苦戦する杉谷。どこへ打っても拾われてしまい、1点も取れずに完敗。疲労困憊で床に倒れ込んだ。

壁に倒れる杉谷さん

杉谷:日本の壁は高かったです。1点も取れなかった。悔しい。でも楽しかったです。

最後にアジア大会への思いを聞いた。

ディレクター:スカッシュ競技にとって、アジア大会っていうのはどういう位置づけですか?

遠藤:ご存知の方も多いかもしれないんですけど、スカッシュは何回も五輪に選ばれそうで選ばれなかったスポーツ、たぶんナンバー1だと思うんですね。なので本当に五輪という競技大会がないスカッシュ選手にとっては、もちろん世界選手権っていうのはあるんですけど、他団体他競技と一緒に世界の場で争うっていうのは、アジア大会が一番大きい大会なんですね。そういう意味ではやっぱり4年に1度っていうこともありますし、スカッシュ選手にとっては一番大きな大会といっても過言ではないです。

ディレクター:世界で注目されるというか、もちろん日本でも注目される機会になりますし・・・ということですよね?

遠藤:そうですね、やっぱりマイナースポーツといわれる中の一つだとは思いますので、アジア大会で上位、メダルを獲っていくっていうところがやはり日本でも、もちろん世界でも注目されるいい場所になるかなと思います。

ディレクター:スカッシュの見どころは?

遠藤:初めて見る人はどこから見たらいいかわからないところも多いとは思うんですけど、やっぱり超人的な動き、それこそスピードだったり、球の早さ、「そんなボール取るの!」とか「そんなショット打てるの!」とか「まだラリー続いてるの!」みたいなところ。当たり前のように「これはすごいな」「人間離れしているな」というところを見てもらいたいですね。

ディレクター:実際にやってもらったらさらに分かるってことですよね?

遠藤:もちろんです。最初に始める人はそういう超人的なことはできないと思うんですけど、やっぱスカッシュってボールを打っているだけで気持ちいい。それだけで楽しいので、このアジア大会を機に、ぜひ一度見てもらって、体験してもらうところまでやってもらいたいです。

【男子日本代表内定選手】
机龍之介(25、ダイナム)
遠藤共峻(28、Greetings)
林尚輝(27、Greetings)

【女子日本代表内定選手】
渡邉聡美( 24、Greetings)
杉本梨沙(28、StandOut KYOTO)
緑川あかり(17、Greetings)

【リザーブ選手】
安成翔太(20、東洋大学)
佐野 Herring 愛利紗(20、中部支部)

【アジア大会公式】
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