「秋の園遊会」が来週28日に開催されます。あまり知られていない「園遊会」の舞台裏をお伝えします。

園遊会への招待者はどう決まる? 過去には歴史的偉人も

山内あゆキャスター:
「園遊会」は春と秋の年2回、今は赤坂御苑で行われています。参加者は総理大臣、議員、知事、功労者など、約1800人が招待されます。

招待メンバーは一体、どのように決まるのでしょうか。

TBS報道局社会部 宮内庁キャップ 岩永優樹 記者:
宮内庁がゼロから選んでいるわけではなく、各自治体や省庁が「この人はいかがですか」と宮内庁に出し、その結果招待者が推薦されるという流れです。たとえば、過去にはスポーツ選手や、今回は間に合いませんでしたが、ノーベル賞の受賞者が呼ばれた年もあります。

2025年秋の園遊会では騎手の武豊さん(56)や、元経済官僚の新原浩朗さん、菊池桃子さん夫妻が招待されています。

日比麻音子キャスター:
スポーツ選手というお話もありましたが、世界陸上で活躍した選手はどうでしょうか。

TBS報道局社会部 岩永記者:
世界陸上の開催が9月だったので、今回は少しギリギリだったかもしれないですが、今後あり得るかもしれませんね。

山内キャスター:
陛下はお声がけの際、かなり具体的な質問などをされていることが大変印象的ですね。

TBS報道局社会部 岩永記者:
招待者のリストが出るたびに、しっかりと読み込んで準備をされているということです。

山内キャスター:
では、園遊会の歴史はいつからなのでしょうか。

1880年代から行われていた秋の菊を見る「観菊会」、春の桜を見る「観桜会」がスタートだといわれています。

戦前は外交・国際親善の要素が強かったということで、今とは少し違ったようです。

TBS報道局社会部 岩永記者:
今でこそ日本国内のゲストの方が多いですが、当時は事実上、政治的な側面もありました。

過去には誰もが知る歴史的な偉人も出ていて、例えばノーベル物理学賞を取ったアインシュタイン氏や、自伝が舞台化されたヘレン・ケラー氏も招待者にいたということです。