野球人口とスカッシュ人口はほとんど同じ

杉谷:スカッシュの魅力ってどんなところにありますか?

遠藤:やっぱりスカッシュって、先ほど見た通り結構動きが激しいんです。トップ選手の中の動きではあるとはいえ、一般の方がやられても結構運動量が高いので、まず消費カロリーが高い。同じ時間内で、テニスの4倍とも言われてますんで・・・

杉谷:4倍も!?大丈夫かな(笑)

(左)遠藤共峻選手(右)杉谷拳士さん

遠藤:もちろん運動量が高いので、そういうダイエット目的の方もいいですし、室内で行われるので、まず日焼けとかも気にしなくていいので、女性にとってはめちゃくちゃいい。何よりもこの壁に打っているとき。やってみてもらえればわかると思うんですけど、めちゃくちゃ気持ちいいです。

杉谷:日本でスカッシュのイメージはなかなかないんですけど、世界だったらスカッシュって位置づけ的には?

遠藤:スカッシュって実は、野球をやっている方には申し訳ないんですけども、野球人口とスカッシュ人口はほとんど同じって言われてるんですね。なので、結構それなりにスカッシュ人口って、実は世界で多いですね。強い国は・・・どこだと思いますか?

杉谷:アジアというよりかは、なんかヨーロッパの気がします。イギリス!

遠藤:イギリスが実はスカッシュ発祥の地なので、本当にイギリスも強いんですけど、今一番強いのは、なんと・・・エジプトです。

杉谷:エジプト!?またなんでエジプトなんですか?

遠藤:これはもう多分国家的な戦略だったと思うんですけども、ムバラク元大統領のときに、大統領の意向で趣味がスカッシュ、スカッシュという感じで・・・トップ選手がエジプト選手に、大勢います。

杉谷:改めて今回のアジア大会の応援団ということで、たくさんの競技を応援させていただく中で、スカッシュをどういったポイントで応援したらいいのかっていう・・・そこを教えていただきたいなと。

遠藤:そうですね。やっぱりスカッシュっていうスポーツを皆さんまだ知らないとは思うんですけど、簡単に言うと、ツーバウンドしたら負けなんですね。要するにツーバウンドさせたら勝ち。ちょっと頭脳戦でもあるんですよ。相手をどのように走らせて、肉体的に強く打って、また走ってっていうその戦略的なところ。ツーバウンドさせて、やっと1点取ったぞ!みたいな。そこを見てほしいですね。

杉谷:選手同士の駆け引きだったり、ツーバウンドになる瞬間とか、そこにいろんな魅力が詰まっているんですね。

遠藤:そうですね、皆さん必死でツーバウンドにならないように、もう必死に打って必死に走ってっていう。そういう肉体的な部分と、頭脳的な部分。

杉谷:わかりました。それでは僕も初めてスカッシュ体験させていただきたいなと思います。

遠藤:元プロ野球選手としてかなりやってくれるってことを期待しています!