かんきつの島、広島・大崎上島で高齢の農家のために農作業を請負うサービスが始まりました。その名も「かんきつ農援隊」―。島の救世主となるのでしょうか?

ミカン畑に小さな青い実がなりました。島のかんきつ農家・松井則和 さん(57)は、除草剤の噴霧器を担いで依頼主の畑に向かいます。

かんきつ農家 松井則和 さん
「村上さん、こんにちは。除草剤をまきに来ました」
村上範明 さん
「雨が何するもんですから刈れんのですよ」
依頼主は90歳の 村上範明さんです。

依頼主 村上範明 さん
「体がだんだん動かんようになる。そして急傾斜でしょ、わりあい。そんなことですから松井さんに頼んだら、『やってやろう』と言ってくれたからね」

松井さんはこの春、発足した「大崎上島かんきつ農援隊」の代表です。時給2000円で除草剤や農薬・肥料の散布、草刈りを請け負います。まだ認知度が低く、今は月に2~3回の出動です。
大崎上島かんきつ農援隊 松井則和 代表
「高齢化とともに畑をやめちゃう方が多くて、どんどん大崎上島のかんきつの畑が少なくなっちゃう。これをなんとか歯止めをかけたいっていうのが1つ」