長引く“解散命令”の判断に困惑 新施設に抗議も…

東京・多摩市で3日から始まった解体工事。教団が約6300平方メートルの広大な土地を購入し、5階建ての新しい研修施設を作るためだということです。

近くには、国士舘大学や都立永山高校もあり、住民や学生は・・・

近隣住民
「まったく(旧統一教会に)興味がないので、巻き込まれたくないなっていう印象はあります」

国士舘大学の学生
「校内でもそういうアナウンスが流れてるので、十分気をつけましょうっていう」

ーーどういうアナウンスですか?

国士舘大学の学生
「教団が施設を買い取ったっていう話から、勧誘とかには十分気を付けましょうというのは、校内でも流れてるので」

国士舘大学は「本学園の教育環境に好ましくない影響を与えることに強い危惧を抱いている」と表明。市民団体も反対の署名活動などをおこなっています。

市民団体「統一教会はNO!多摩市民連絡会」メンバー
「うちの孫が今年高校に入った、永山高校に。だからとんでもない。ちょっともう気が気じゃないんです」

市民団体「統一教会はNO!多摩市民連絡会」メンバー
「ここで研修施設ってことは、そういうマインドコントロールのプロを養成するわけですよね。それ考えると本当恐怖でしかない」

市民の声を受け、多摩市の阿部市長は教団に対し、解散命令が出されないことが確定するまでの間、工事を行わないよう申し入れをしたといいます。

しかし・・・

多摩市 阿部裕行市長(5月21日)
「私の主張に法的根拠はありません。行政指導の形になるためには、国が解散権請求を打って出ていただかないと難しいです。今はまだ宗教法人として認可されている段階ですので」