約50年前に『声帯に触れない手術法』を提唱した日本人医師

(京都耳鼻咽喉音聲手術医院 廣芝新也院長)
「耳も鼻も喉もそれぞれ病気があって、それぞれの患者さんが苦痛を抱えているとは思っていたんですけど、一番悩みが深いのが『音声』でお悩みの方なんですよね」
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声は、声帯がギターの弦のように強く張ると高くなります。
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逆に、声帯が緩んだ状態になると低くなります。
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この仕組みを活用し、声帯の周りの軟骨の枠組みを調節して声の高さを変える手術を、約50年前に1人の日本人医師が考案しました。京都大学の耳鼻咽喉科にいた一色信彦医師(当時)です。
(アメリカで講演をする一色信彦医師(当時))
「ヒトの実物大の喉頭があります。外科手術で声帯に触れると粘膜を傷つけ、声を出すことを妨げることが避けられません」
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一色医師が提唱した手術法は『傷つきやすい声帯に触れずに声の治療ができる』と注目を集め、今も世界中で行われています。廣芝医師は一色医師の後継者の1人です。














