「無理せんでええよ。ゆっくり」―。なんと総料理長も参加しての入れ替え作業。次々とマットレスが運び出されていきます。

新型コロナの療養施設としておよそ2年間、休館していたホテルです。使用済みの酸素発生器が入った段ボールや、医療現場で使用された資材が、その役目を終えて並んでいます。

オリエンタルホテル広島 上野裕二 統括支配人
「このフロアは本当に廃墟になってしまっている」

再び動き始めたホテルに潜入! 2年ぶりに営業を再開するホテルの舞台裏に密着

世界中を襲った新型コロナウイルスのパンデミック。広島県内では22のホテルが、感染者の受け入れを行いました。宿泊療養した患者数は、のべ259万453人。1日当たり最大で1254人を記録しました。

5月12日。療養施設となっていたオリエンタルホテル広島です。新型コロナが、5類に移行したことで、療養中だった患者20人全員が退所して、その役目を終えました。2021年5月から休館となり、2年間でおよそ7000人を受け入れました。

ホテル1階には、時が止まったかのように休館直前まで行われていたフェアの案内が、掲示されていました。

オリエンタルホテル広島 上野裕二 総括支配人
「何とかしようと、あがいていたときのことを思い出しますね」

ホテルの中を案内してもらいました。