水害の痕跡「水がここまで来ました」心も折れました

ー爆風と水害という二重の被害に見舞われたわけですが、こちらにその痕跡があるんですよね。

(丸岡律夫館長)
「ここまで水が来ました【画像参照】。これが、2018年7月7日の豪雨ですね」

ー高さはどれくらいですか?

(丸岡律夫館長)
「1メートル85センチです」

ーということは、私たちも水没してしまいます。この中にあるこの貴重な品々も、やはり水没してしまいましたか?

(丸岡律夫館長)
「そうですね、もう全部。いやもうね、やっぱり一生懸命集めていたもんですから、非常に寂しかったですね。心も折れましたね。折れましたね」

「もうどうなるかなと、とりあえず水が引いた時点で片付けて、それを見たときにも、『もうこれは復興できない』という気持ちになった」

2019年5月、約10か月ぶりに復活「皆さんの助けがあって」

ーそこからどう復興まで気持ちを切り替えたんですか?

(丸岡律夫館長)
「いろいろ手伝ってくれた人がたくさんいらっしゃいますから、その代わりに『何としてもお迎えしよう』ということで考えたら、やはりこれをきちっと直して、いま以上のものにしていかないと、ということでもう一生懸命やりました」

ー多くの皆さんの助けがあって、この水没した車も磨かれて、1年経たずに見事復活を果たされたんですよね。どんな思いで開館にこぎつけましたか?

(丸岡律夫館長)
「いやもう、皆さん水害で財産もなくなっていますから、だから『昔の昭和の思い出のもの』を何とか復活させて、みなさんに見ていただくこと。これはやっぱり励みになるんで、何とかそれを早く実現しようという気持ちで1年でやりました」