西日本豪雨被害からまもなく5年。改めて未来に伝えたい思いを聞きます。地域の賑わいの場として、西日本豪雨から復活を果たした「マビ昭和館」の今をお伝えするとともに、長く復興に尽力してきた災害支援団にもお話をうかがいます。

昭和のオールドカー、アンティークコレクション「マビ昭和館」

(米澤秀敏キャスター 中継)
ーあの日からまもなく5年です。きょう(6月28日)日中も激しい雨がたたきつけ、住民の皆さんヒヤッとされたのではないかと思います。倉敷市真備町にお邪魔しています。

決壊した小田川の堤防の強化は、去年完了しています。建て替えられた住宅、そして水を湛えた田んぼなどを見ますと、皆さんが一日一日、本当に苦労して来られて、その日々を積み重ねた上でのこの5年だったんだなと思います。

そして真備町辻田にあるのが、「マビ昭和館」です。昭和のオールドカー・アンティークコレクションなどがありますが、中に入ると私のような昭和世代はワクワクするお宝が満載なんですね。

これらをほぼ1人で集められたのが、館長の丸岡律夫さんです。よろしくお願いいたします。

ーこちらには何点ぐらいあるんでしょうか?

(マビ昭和館 丸岡律夫 館長)
「1万2000点ぐらいですね」

ー1万2000点をどれぐらいかけて集められましたか?

(丸岡律夫館長)
「約30年ですね」

5年前、爆風で扉が開かなくなり、展示物を運び出すことができなかった

ー30年、長い時間かけて集めたお宝が満載なんですが、こちらを無料で開放して月に一度、地域の皆さんの憩いの場にされているんですね。しかし5年前にこちらも大きな被害を受けました。

ー2018年7月6日の夜、降り続いた雨の影響で、真備町に隣り合う総社市のアルミニウム工場が爆発しました。

その爆風は1キロ離れたこの場所にもおよび、扉が損傷。浸水が始まったのは翌日でしたが、扉が開かなくなったため、展示物を運び出すことができなかったのです。