「おはようございます」
もう一人の新人音楽隊員の内山脩太さんは、火事が発生した際に消防車で現場に向かって放水用の水を出す「機関員」の役割を担っています。

「訓練、訓練。午前10時30分新潟市で震度7の地震が発生し、市内各地で被害発生している」
「全員集まって!よし!」

この日、始まったのは『地震災害対応訓練』。内山さんは初めての参加です。
この日の訓練は新潟市中央区で震度7、東区で震度6強の地震が発生したと想定して行われました。
内山さんは『後方支援』という役割で、管轄している東区で発生した火災や救助に関する情報を収集。各出張所への出動の指示や判断が任されました。

「内山、対策本部に報告できるよう書類まとめの準備に入って!」
「了解!」
本番さながらの緊迫した空気の中での訓練。
【内山脩太さん】
「やはり初めての訓練もあって、自分がどのような動きをしていいかわからないので、当然と手探りになってしまったんですけれども。自分みたいな若手がすぐ対応できるように、こういった訓練はありがたいと思います」
将来は救急隊で活躍するのが目標の内山さんも音楽の経験はありませんでしたが、消防音楽隊には興味がありました。

【内山脩太さん】
「業務は増えるんですけれども、音楽自体が好きなので、苦にはならないかなと。楽しんでやってる自分がいます」