消防士で構成されている『新潟市消防音楽隊』に、この春2人の新人隊員が入隊しました。
音楽経験は全くないという2人が消防士と音楽隊の活動に奮闘する姿を追いました。

新潟市中央区にある中央消防署に、真剣な表情で講義を受ける2人の消防士の姿がありました。
中央消防署・駅南出張所に勤務する高橋宗吾さん(20歳)と、東消防署に勤務する内山脩太さん(23歳)です。

【新潟市消防音楽隊 渡部倫也楽長】
「これが本当の“基本”なんでしっかり覚えておいてください」
2人が学んでいたのは、音符や楽譜の“読み方”です。
【内山脩太さん】
Q音楽の経験は?「まったくないです」
【高橋宗吾さん】
「どの音符がどの音に当たるのかっていうのが、まだスラスラと理解できてないので難しいですね」

消防学校を卒業してからおよそ9か月。
消防士として勤務する2人は今年4月、新潟市消防音楽隊に入隊しました。
内山さんは打楽器。そして高橋さんはトランペットの担当です。
音楽経験のない2人が音楽隊に配属されたのには理由があります。

【新潟市消防音楽隊 田村誠 隊長】
「我々消防音楽隊は、ほとんどは吹奏楽の経験がない人間たちだけで構成されている。一生懸命取り組むといった“味”が音になって現れるんじゃないでしょうかね」