症状によっては注意が必要な場合も


最近の研究では、お母さんの赤ちゃんを受け入れるための自然な変化と言われておりまして、半年から1年で通常の状態に戻ると言われています。
ですが、その症状には注意が必要な場合も・・・


(川野AN)
「『マタニティーブルー』というのも聞いたことがあるのですが、なんか似た感じがするのですが、そのあたりは違いがあるのでしょうか?」

(川越先生)
「そうですね、『マタニティーブルー』の場合には、そういう気分的な落ち込みの方を主に考えて、そういう名前がついているのかなというふうに考えますけど、通常は2週間程度でそういう症状は回復してくるので、2週間以上そういう症状が持続すると、やっぱり『マタニティーブルー』だと考えていても、『産後うつ』ということがありますので、周りの方とか見ていらっしゃって、どうもやっぱりお母さんの状態がおかしいとかいう場合にも、なるべく早く、生まれたところの病院でもいいですし、県にも相談窓口がありますから、そちらの方に、ためらわずに相談していていただければというふうに考えます」

宮崎県産婦人科医会会長 川越靖之さん


(川野AN)
「『産後うつ』になると、治療が必要だということになるわけですよね?」
(川越先生)
「言われる通りだと思います」

身におぼえのある話


(川野AN)
このマミーブレインというのは、病状の名前ではなくて、例えば、産後、物忘れがちょっとしやすいとか、集中しづらいとか、ぼうっとしちゃうとか、こういった状態のことを「マミーブレイン」というふうに、ネットでは最近言われております。

言葉を聞いたことがなくても、「そう言われれば、そういう身に覚えがあります」ということがアンケート結果に出ています。
言葉は知らなかったのに、「そういえば」という方が62%と、結構いらっしゃいます。

MRTテレビ「Check!」独自アンケート:210人が回答


古屋敷さん、言葉は知らなかったけど、こういう身に覚えというのは?

(古屋敷AN)
いや、もう「ありまくり」です。
今思い返すと、私も、人と話すとなると自分の思ってることが言葉として表現できなかったりだとか、人の名前、物の名前というのがすぐに出なくって、「あの人があの人、何だったっけ、あの人、あの人」というふうになっていましたね。

サポートの必要性


(川野AN)
アンケートでいただいたメッセージの中には、うつ傾向だったという方もいらっしゃいました。
アンケートには、「『マミーブレイン』のような症状があったときに、あなたは何かサポートが欲しかったですか」という質問がありまして、4割の方がやはり何かのサポートがあれば、もっと安心できたのになというふうに答えてらっしゃいます。

こういった産後の相談窓口というのは様々あるのですけれども、各市町村の母子健康窓口で対応してくれます。

それから、宮崎市の場合は、「産前産後サポート室」がありまして、まずは電話で相談をということでした。必要なサポートを紹介してくれるということです。
(参考)
宮崎市産前産後サポート室 北:(電話)0985-73-8030  南:(電話)0985-85-1137


※MRTテレビ「Check!」5月26日(木)放送分から