梅雨の晴れ間が広がり、各地で夏本番のような強い日差しが予想されています。そんな日は、日焼け止めを全身に塗って出かけますが、一日の終わりに「あれ、焼けている?」と思うことがしばしば。日焼け止めを塗っているのにもかかわらず、一体なぜなんでしょう…?

「塗ってるはずなのに…」をなくすには“くるくる塗り”!

SNSでは「顔が真っ赤…」「日焼け跡がすごい…」など、日焼け止めを塗っているのにもかかわらず日焼けをしてしまったという悲しみの声が続出。もしかして、日焼け止めってあまり意味がない?または、使い方が間違っている?そんな疑問を解消するべく、銀座ケイスキンクリニックの院長・慶田朋子先生に聞いてみました。

銀座型スキンクリニック 院長・慶田朋子先生

ーー日焼け止めをきちんと塗っているのに、日焼けしてしまいます。何がいけないんでしょうか?

銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子 院長
「考えられるのは3つ。1つは“塗り方”、2つ目は“量”、3つ目に“塗りなおしの頻度”です」

ーー塗り方って、普通に伸ばすのでは不十分なんですか?

慶田朋子 院長
「ずばり、普通に塗りのばすより、円を描くようにくるくる回しながら塗る『くるくる塗り』がいいです」

慶田先生によると、日焼け止めを塗る時に重要なのは“スキマをなくす”こと。じつは、肌の表面にはキメやシワなどの“溝”や凹凸が多数存在しています。のばすように塗っただけではキメなどの溝に日焼け止めが入らず“塗りムラ”ができやすいのだそう。

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ーーそんな細かいところからも日焼けってするんですか?

慶田朋子 院長
「この“肌のキメ”を日焼け止めが埋められないことで、そこから紫外線が進入し、日焼けをしてしまう原因となってしまいます。これは、海外でも研究されていて論文にもなっているほどなんです(※1)」

「肌のキメ」そんなよーく目をこらさないと見えないようなところから日焼けしているとは…。恐るべし、紫外線。