身長よりはるかに長い刀をたおやかに操る武道、なぎなた。インターハイで実施される31競技で唯一、女子選手だけが参加する競技です。この競技で青森県大会10連覇中の弘前中央高校なぎなた部。全国に挑むなぎなたガールズの思いを取材しました。

30℃近い気温の中、体育館で活気あふれる声を響かせる弘前中央高校なぎなた部。23人の部員たちはハードな稽古に打ち込み6月24日に始まる東北大会、そして開幕まで残り1か月となったインターハイに向けて調整を続けています。

※弘前中央高校なぎなた部 加藤なな実選手(3年)
「全国で戦うまでにたくさんの課題があるのでそれを少しでも達成してから自分の最高のコンディションの中で試合ができるようにさらに練習をしていきたい」

長さ210センチ、重さ650グラム以上の木製のなぎなたを操り、「メン」や「コテ」など定められた部位をうって勝敗を決めます。剣道と違い、すねにうつことも認められているのが特徴です。

※弘前中央高校なぎなた部 大平実央主将
「あおたんはめっちゃできます。あざだらけになって体育の時とかに膝立ちするとめちゃくちゃ痛い」

青森県大会で10連覇中の弘前中央ですが、ほとんどの選手は高校に入学してから本格的に競技を始めました。


※弘前中央高校なぎなた部 加藤なな実選手(3年)
「手の力だけで打ってしまうと自分の思うような動きができない。腰とか足とかを同時に使わないと自分の思った動きができない。そこがほかのスポーツとの決定的な違い。母さんが今でも強くてお母さんを超えられる選手になれるようにがんばっている」

この日は、北海道の高校を招いての合同稽古。貴重な実戦の場でもありますが、稽古の合間に団体戦のチーム分けをしている様子をのぞいてみると…
ハードな稽古の合間も元気いっぱいです。


※弘前中央高校なぎなた部 大平実央主将
「すごくわちゃわちゃしている。みんな自由奔放で……仲いいです」


※弘前中央高校なぎなた部 加藤なな実選手(3年)
「学年ごとに壁がなくて部員全体が仲がいいのが中央の特徴。面白い先生の話をよくします。(恋バナとかは?)恋バナしないですね。誰も恋していない」

オンとオフを切り替えて楽しみながらも、面をつけると身を引き締め稽古を重ねる
日々。3年生にとって最後の夏ー。目標は去年、団体ベスト16で終わったインターハイです。

※弘前中央高校なぎなた部 大平実央主将
「私たち中央高校の目標はインターハイでベスト8に残って閉会式に全員で出ることです。そのためにこの夏悔いの残らないようにオンオフ切り替えて一生懸命がんばりたい」

楽しく、美しく、たおやかにー。弘前中央「なぎなたガールズ」の全国への挑戦が始まります。