富山県で相次ぐ用水路の転落死亡事故。そのペースは全国最悪であることが、警察庁のまとめでわかりました。去年、県内の用水路で亡くなった人は16人、次いで多い福島県と岐阜県は6人で、富山県は断トツのワースト1位でした。
警察庁のまとめによりますと、去年1年間に県内の用水路に転落するなどして死亡した人の数は16人で、都道府県別にみると、次いで死亡者の多い福島県と岐阜県の6人を大きく上回り、全国最悪となっています。

こうしたなか、きょうも用水路で遺体が発見されました。警察によりますと、午前4時50分ごろ、富山県入善町椚山新の用水路で、入善町田ノ又の無職、坂東敏子さん(85)が仰向けに倒れているのを近くの人が見つけ、119番通報しました。


坂東さんは、救急車が駆けつけた時点で心肺停止が確認され、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

用水路は幅およそ80センチ、高さおよそ50センチで、当時の水深はわずか13センチほどだったとみられています。警察は事故と事件両方を視野にあす以降、司法解剖をして死因などを調べることにしています。

また、海や河川を含む水難事故全体でみても、県内で亡くなった人は33人で、東京、沖縄に次いで全国ワースト3位となりました。
