スギの色や香りが感じられる癒しの空間
スギの乾燥は、120度くらいの室内に10日前後置く「高温乾燥」が主流で、低温乾燥よりも早く乾燥できるため納期が早く、すべて機械制御で出来るので木材の値段も安くなります。ただ、木の色が赤茶色になり、スギ特有の香りが消えてしまいます。

「低温乾燥」することで、木が「呼吸する」という性質が保たれ、スギがもつ色や香りが感じられる癒しの空間を作ることができるといいます。
丸平木材加工部 渡邊隆太部長:
「ずっと入れっぱなしだと(木が)裂けてきて、これがもっとひどくなると商品としてはもうダメ。毎日様子を見てあげる、朝と晩と。(低温乾燥は)本来持っているスギの良さ、色味だったりとか匂いとか、そういうのが失われずに材料が呼吸する。サウナとかだったら蒸されているときに木が呼吸して、スギの本来持っている成分が出るのがいい」

鈴木さんは癒しの空間を作るためには地元のスギが欠かせないと話します。
鈴木工務店 鈴木美範社長:
「サウナの面白さはこの木の香りだと思って。家族や友達同士で入ることが可能なのでそういった要望のある人にぜひ知ってもらいたい」

木材を余すことなく使いその魅力を生かすサウナづくりの先にあるのは、利用してくれる人たちの笑顔です。