“飲みかけ”放置すると…細菌性食中毒に注意

南波キャスター:
身近なもので言いますと、ペットボトル飲みかけ問題があります。
これは暑い場所に長時間放置すると細菌が増殖して食中毒の危険性が高まってくるので▼5~6時間を目安に飲み切る▼冷蔵庫、保冷剤などで冷やす▼コップに移して飲むという対策が必要になってきます。

<“飲みかけ”ペットボトル飲料 24時間後の細菌数>※食品微生物センターより

ひと口飲んで30度の環境で24時間放置した場合の細菌数は…
▼麦茶:75倍
▼緑茶:約59倍
▼オレンジジュース:約34倍

酸性度が「高い」と細菌は「増えにくい」。
酸性度が「低い」と細菌は「増えやすい」。

お茶なのにどこで差が生じたかというと、麦茶は炭水化物が緑茶と比べて多く、細菌は炭水化物を餌にして増えていくので炭水化物が1つポイントですし、緑茶はカテキンが入ってるので細菌の増殖を抑える作用も少しあります。

<細菌が増殖しにくいのはどちらの麦茶か?>

▼煮出して常温であら熱を取る
▼水だし


正解は「水出し」です。
1回煮ると細菌の大半が死滅しますが、常温で長時間放置するのでここで死滅しきれなかったものが増えるということで、細菌数が1ミリリットルあたり10万を超えると危険ゾーンなんですけど、やっぱり煮出した方が早く10万に達するということです。