次の段階で、さらに複雑な場合分け

さて「調査中」の間に、最短2時間で以下の3つの事象のいずれかが起これば、いよいよ本番の「臨時情報」がだされます。ただし、「臨時情報」がでたからといっても、すぐに地震が起きない可能性もあることを十分に頭に入れておいてください。
① プレート境界のM8.0以上の地震発生
② M7.0以上の地震(前震)の発生
③ ゆっくりすべりの観測
想定震源域内の東か西でM8クラスの巨大地震が発生した場合(①)は、いわゆる「半割れ」のケースで、臨時情報の『巨大地震警戒』が出ます。この場合、対象地域の人には「日頃からの地震への備えを再確認」「事前避難対象地域の住民は1週間の避難」などの指示が出されます。とはいえ、「次の地震」がいつ起きるのかはわかりません。過去には、32時間~2年後に発生した例もありますが、明確にはわからないのが現状です。
さらに難しいのは、②と③のケース。この場合は、臨時情報の『巨大地震注意』が出され、対象地域の住民には、もっぱら、「日頃からの地震への備えを再確認」とだけ指示されます。住民らは、地震がいつ起きるのかわからない「不安な気持ち」を抱きながら、日常の生活を送ることになります。