障がいがあるなしにかかわらず楽しめる旅行は『ユニバーサルツーリズム』と呼ばれます。実はこのお寺にある「ふれ愛観音堂」には、触ってもいい観音像があり、『ユニバーサルツーリズム』を体験するにはもってこいの場所だといいます。
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 (広瀬准教授)「両手で、手を伸ばしてもらって、これがお顔ですね」
  (大吉アナ)「ひんやりしています。これがお顔ですか」
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 (広瀬准教授)「はい。お顔ですから目と鼻と口があると思うので、それを部分的に探ってみて下さい」
  (大吉アナ)「わかります。たぶんここがまぶたなんですけど、その下に眼球があって」
 (広瀬准教授)「ほっぺたを両手で包み込むような感じで触っていただくと、赤ちゃんみたいな、非常にふっくらした」
  (大吉アナ)「言葉のチョイスが合っているかわからないのですが、赤ちゃんのお尻みたいな、柔らかくてつるんとした優しさがある触り心地というか」
 (広瀬准教授)「まさに優しさとおっしゃいましたけれども、仏様の慈愛・優しさを手から感じていただく」

1200体の石像を“俯瞰”ではなく“触って”感じる

 さらにこのお寺には、もう1つ“触る鑑賞”にぴったりなものが。それが境内にある石像です。実際に視覚を使わない鑑賞をしてみました。

  (大吉アナ)「スポーツ刈りの少年の頭を触ってるような感覚」
 (広瀬准教授)「これはこれで気持ちいいですけど」
  (大吉アナ)「すごく大きなゴツゴツした、男性の年配の方の顔のような気がする。これが鼻かな?」
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 (広瀬准教授)「そうですね真ん中、鼻ですよね」
  (大吉アナ)「そうですよね。盛り上がった部分があって、これが鼻なのかな」
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 境内にある「羅漢」の石像は1200体ほど。
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 目で見ると数の多さの印象が残ってしまいますが、1体1体を見てみると、楽器を弾いていたりボクシングのグローブをつけていたり、特徴的な形をしています。それを触って感じるのです。
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  (大吉アナ)「え?どんな形?これ。なんか醤油皿みたいなのがある。違います?」
 (広瀬准教授)「大吉さんはお酒飲みますか?」
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  (大吉アナ)「めちゃくちゃ飲みます。お酒…あ、おちょこ?下は丸い。とっくりとおちょこ?酒を酌み交わす2人」
 (広瀬准教授)「そうですね」
  (大吉アナ)「あーそういうこと」