アイマスクを装着して手から感じる「観音像の優しさ」

 障がいがあるなしにかかわらず誰もが楽しめる旅。それが体験できるということで、楽しみ方を教えてくれる人物と待ち合わせをしました。国立民族学博物館の広瀬浩二郎准教授。全盲の文化人類学者です。
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 広瀬先生の案内で向かったのは山の方。

  (大吉アナ)「着きました。嵐山の観光地から北に山の中を上がってきた感じですけど」
 (広瀬准教授)「なかなかここまで来ないと思うんですけどね、突き当たりというところ。だから人も少ないし空気もいい」
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 京都・嵯峨野にある愛宕念仏寺。ここで行う観光というのが…。

 (広瀬准教授)「目隠し、アイマスクをしてもらいます」
  (大吉アナ)「私がアイマスクをする」
 (広瀬准教授)「そうなんです。ちょっとビックリかもしれないですけど。2つ意味があるんですけど、『視覚を使えないようにする』というのと『視覚を使わないようにする』。普段よく使っている視覚をちょっとお休みして、別の感覚を使う」
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 大吉アナもアイマスクを装着しました。

  (大吉アナ)「止まっているだけなんですけれども、少しばかり怖さがありますね」
 (広瀬准教授)「どうしても歩くと怖いんですけど、その先に今日は楽しいワクワク体験がありますので」