「団地再生」のスペシャリストが考える“団地の未来”

 3年間空き家だった部屋を男性へとバトンをつないだのが神戸市垂水区の工務店「フロッグハウス」の代表・清水大介さん(45)です。これまで約100件の団地リノベーションに携わり、設計から施工まで一貫して行う団地再生のスペシャリストです。

 (フロッグハウス・代表 清水大介さん)
 「そのまま荷物がある状態で空き家にしていて、ただの荷物置きスペースになっている。そういうものが世の中にはけっこうあふれているので。眠っている資源として団地の空き家があったり、次の世代にどうやって住み継いでいってもらうか」
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 工事は古い内装の解体から始まりました。家主の男性のリクエストは「無機質で素材感を活かした家」。部屋を仕切る壁などが剥がされると、建物を支えてきたコンクリートが現れます。

 (清水大介さん)
 「こういう建具とかは残して。古くても良いものはかわいくなりそうだったら塗ったり活かしたり場所を移動させたりして使うようにしています」
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 解体作業が終わると、次は新しい壁の下地作りです。壁一面明るいブルーに塗装すると、これだけでもイメージが一新しました。