そして、この春から新たに誕生したのが「デザイン班」です。

館内の装飾から備品のメンテナンスまで、トータルプロデュースしています。
ここ2年、約30人の新入部員を迎えた水族館部は、今年度、初めて70人に。さらに来年度には100人超えも想定され、今の教室だとキャパオーバーになるそうです。

入部者が殺到する嬉しい悲鳴の背景には、学校存続へ取り組む生徒の全国募集があります。愛媛県内の遠隔地や県外からやってきた“生き物ラブ”な部員は約50人と、全体の7割を占めています。
高知県出身・橋本海斗部長(3年)
「おじいちゃんが副職で漁師をしていて小さなころから魚と関わってきたので、きれいな魚を見るといつまでも見たいと思っていて、それを自分の職にしたいということで親も背中を押してくれたので、この学校に決めました」
北海道出身・大西香瑛乃さん(1年)
「水族館飼育員になりたいと思っていて、高校からできることが何かないかと思っていたところ、インターネットで調べていてこの長浜高校を知りました。色々な種類がいて世話もできてすごく楽しい」
長野県出身・津田七羽さん(2年)
「将来は水族館の飼育員になりたいと思っているので、その夢にちょっとでも近づけると思いました」

夕食の時間、遠隔地から通う生徒たちは地域の飲食店へ。長浜高校は専用の寮を持たないため、生徒たちはアパート暮らしです。希望者が、学校の依頼を受けた店で食卓を囲みます。
大阪出身の生徒
「みんなで仲良くにぎやかに食べられてうれしい」
東京出身の生徒
「コミュニケーションの場にもなって、すごく楽しめている」
過疎化が進む愛媛県大洲市長浜町の賑わいづくりはもちろん、魅力も発信している長浜高校水族館部。これからも地域に支えられながら充実しそうです。