愛媛県立長浜(ながはま)高校。ここに、高校では国内初だというある施設があります。過疎化が進む大洲市長浜町の賑わいづくりはもちろん、魅力も発信しているという、その施設とは…
生徒
「色々な種類がいて世話もできて、すごく楽しい」
「インターネットで調べていてこの高校を知りました」
「将来は飼育員になりたいと思っているので…」

その施設とは、なんと水族館!約150種、2000点を超える生き物を飼育していて、地域の観光資源にもなっています。
そのルーツは、学校の地元、大洲市長浜町にかつて存在していた四国初の水族館、「長浜水族館」です。

1935年に完成し、老朽化のため、1986年に半世紀の歴史に幕を下ろしました。ただ、地域のシンボル復活を願う住民の思いも受け、閉館から13年後の1999年、学校の教室に誕生したのが「長高(ながこう)水族館」でした。

飼育されている生き物は市民からの提供も多く、この日、漁師さんから持ち込まれたのは、ウツボです。
提供した漁師・三好明さん
「釣った魚が無駄にならないし、みんなに見てもらったら」
そんな水族館の運営を担うのが、長浜高校水族館部です。部員は70人で、全校生徒134人の半分以上が所属する、まさに看板クラブです。
橋本海斗部長(3年)
「長高水族館があるおかげで1年生が増えて、分校化が阻止できたというのもあって、町の人からも温かい目で見てもらっています」