■ひも付けのメリット!引っ越しや確定申告の際も便利に
こういったひも付けを行うと、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
まず健康保険証とひも付けると、▼転職や引っ越しなどの後でも保険証を新たに発行せずに利用することができます。それから、専用アプリで▼確定申告の医療費控除が可能になるということで、確定申告はかなり煩雑な手続きがありますが、その部分がかなり緩和されるということです。
そして、公的給付金受け取り口座とひも付けると、▼児童手当や年金、還付金などを受け取るときに、口座情報の記入や通帳の写しなど、これまで必要だったものが必要なくなります。スピーディーに振り込むことができるということです。
井上貴博キャスター:
保険証のひも付けは実際にやってみましたけど、とても簡単でした。でも、マイナンバーカードを持っていることのメリットがまだ少ないように感じてしまうんですが、どうでしょうか。
オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
そうですね。持っててやってみると意外とメリットあるなと感じたりするんですけど、例えば、会社の手続きとかでよく印鑑証明とか取り行かないといけなかったのがすごい楽になったりとか、あと確定申告がすごく楽だったんです。ただメリットを享受する場面が少ないので、やっぱりなかなか日々メリットを感じることがないからこそ普及しづらいのかなというのは感じています。私の体感では半分ぐらいの方が今使ってるということだったので、意外と普及してるなと思いました。今、ポイント付与などやられていますが、気になるのは金額が大きいじゃないですか。この瞬間はいいと思うんですけど、付与の期間が終わった後に、またあるんじゃないかっていうのを待って、登録を伸ばしてしまったりとか…。
井上キャスター:
後出しじゃんけんの方が得なんじゃないか、もっといいポイント供与があるんじゃないかと待ってしまうという。
秋元さん:
私達ECサービスとかやってると、やっぱりポイント付与とかだとその場は増えるんですけど、一方それを繰り返していると買い控えが起きたりとかというデメリットもあったりするので、ここの設計をどういうふうに考えているのかなというのは少し気にはなっていますね。
井上キャスター:
日本人はどうしてもプライバシー保護とか個人情報保護をしっかりとする国民性があって、しかも、メディアもそっちのデメリットを講じてきたので、何か恒常的にメリットがある方に持っていけるといいのかなとは思いますね。
ホランキャスター:
秋元さんがお話されていた後の方がお得なんじゃないかということですけれども、例えば先ほどご説明したように、健康保険証などは既にひも付けている方も今回のキャンペーンでポイントが付与されるということになりますので、早くしても良いという部分はあるのはあるのかなと。
井上キャスター:
そうか、待っていればいいというわけでもないということですね。
■子ども分もポイント付与可能 ただし注意点も…
ホランキャスター:
マイナンバーカードは0歳児からでも作ることができます。ただ、マイナンバーカードの申請について、15歳未満の場合は保護者などが代理申請することが可能となっているんです。もちろんお子さんの分もポイントをゲットすることができるんですが、そのときの注意点があります。
15歳未満ですとキャッシュレス決済の口座がなく、ひも付けするときに保護者の名義のキャッシュレス決済を選択することができるんです。では自分が登録しているキャッシュレス決済の口座とまとめようとに思いがちですが、ここが注意点です。
保護者が登録しているところと同じキャッシュレス決済を選択することはできないそうなんです。親御さんがA社のキャッシュレス決済を使っていたら、そこにまとめることはできません。ですので、お子さんの分はB社の保護者名義のキャッシュレス決済の口座が必要になるわけなんです。同じものは選べないということだけがちょっと注意点です。
井上キャスター:
マイナンバーカードは、コロナ禍の給付金の申請などでやはりこういったものがあるべきじゃないかという声がある。海外だと生まれた段階である程度付与される。それがいいかどうかは別にして、どういうふうなシステム設計が大切なのかは議論が必要ですね。
秋元さん:
長期的に考えたときに絶対必要なので、今この瞬間はまだまだちょっとメリットとして感じる部分が少なくても、確実にここから増えていきますし、やっぱり多くの人が使った方が早くPDCAサイクルが回せるというのがあるので、できるタイミングで早めに多くの人に登録してほしいなというのはあります。