他の教員も怒り 教員12人が自主的に退職・離任

 脇田さんへの大学側の対応に他の教員も不信感を募らせています。KazKuwamuraさんは2021年には提供した楽曲がレコード大賞を受賞した注目の作詞・作曲家です。
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 去年3月に大阪音大ミュージックビジネス専攻で専任の助教として働くため家族と大阪に移住。しかし、脇田さんへの仕打ちに驚きと怒りを隠せませんでした。

 (作詞・作曲家 KazKuwamuraさん)
 「信じられないです。どういう神経をしていたらこんなことができるのだろうかと、本当に理解に苦しみます」

 精神的ストレスは限界に達し、今年2月に退職を決断。1歳の娘と妻を連れて、わずか1年で東京に戻る形となってしまいました。
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 (作詞・作曲家 KazKuwamuraさん)
 「我関せずのスタンスで残り続けることも当然、学生にとってはベストという選択肢もあると思いますし。ただ天秤にかけたときに、自分の中のポリシーがそれを許さなかったという所ですね」

 ミュージックビジネス専攻では計12人もの教員が退職や離任を申し出て一気にキャンパスを去りました。

大阪音大側「雇用契約及びコンプライアンスの上で何ら問題はない」

 混乱を招いている事態を大阪音学大学はどう見ているのか。取材班が見解を問いただすと大阪音大側は文書でこう回答しました。

 「契約不更新に至った詳細な理由につきましては、プライバシー保護の観点からお伝えできないことをご理解ください。契約期間満了日の4か月程度前に契約不更新を通知しております。したがいまして、本学といたしましては、雇用契約及びコンプライアンスの上で、何ら問題はないと考えております」