去年12月、ある大学教員に勤務先の大学から1枚の文書が届きました。そこに書かれていたのは「専任嘱託教授契約終了のお知らせ」。契約終了に至った理由は一切書かれていません。紙1枚、たった4行の契約終了通知に、教員は憤っています。
「奈落の底にたたき落とされた」たった4行の契約終了通知
東京・新大久保。若手ミュージシャンの楽曲に聴き入る音楽プロデューサーの脇田敬さん。これまで経験したことのない怒りをいま抱えているといいます。
(音楽プロデューサー 脇田敬さん)
「衝撃ですね。もう本当、奈落の底にたたき落とされたというか」
事の発端は教授を務めていた大学から届いた1通の郵便でした。
(記者)「たった4行…」
(脇田さん)「そうなんですよ。本当に理由も何もない」
空白のほうが目立つ1枚の文書。そこには次のようなことが書かれていました。
【文書より】
『今年度まで専任嘱託教授としてご勤務いただきましたが2022年度末(2023年3月31日)をもちまして契約を終了させていただきます。2023年度の契約は更新いたしませんので、ご了解の程よろしくお願いいたします』
わずか4行の契約終了通知。理由は一切記されていません。
(元大阪音大・専任嘱託教授 脇田敬さん)
「暴力的な書類だと思いますけどね。それを食らわされて本当にどうしたものかと思いましたけどね」