■「国家資格があるから新人でも10できるわけではない」
(県看護協会 八田冷子会長)「県内で働く看護師は、数としてはそれなりに伸びている。ただ、不足感をなかなか数的なもので示せない。“10の仕事量ができるベテラン”が10人辞めて、新人が10人はいってきても、いきなりはその新人一人ひとりが10の仕事はできない」

「経験が知識の上に重なっていって、いい看護ができる。ベテランの方が10できるからといって、『国家資格があるんだから、新人でも10できるよね』というわけではない」
経験豊富な中堅やベテラン看護師の退職が、医療現場のマンパワーの低下につながっています。命を守る人材をどうつなぎとめるのか。個々の医療機関だけでなく、医療界、そして地域全体で考える必要があります。
「命を守る人材」をどう守るのか。給与面の待遇改善や休める職場環境づくりが求められます。
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