
開邦高校2年 新垣彩菜「自分はマイク・タイソンという選手が好きで、ヘビー級の王者なんですけど、身長が低いという自分の状況にも重ねて意図的に『自分もこんなふうに格好良くなりたい』『自分でもこうなれる』と思わされる選手なので」
絶え間なくジムに快音を響かせる小柄な選手。開邦高校2年、新垣彩菜(16)です。
Q身長は何cmですか?
新垣彩菜「身長は145cm。身長が本当に低くて、相手と20cm差とか普通にあったりして、不利と言われがちなんですけど、逆に相手の中に入って打つ、中に入って徹底的に攻めるというやり方が身長が低い人にしかできない攻撃」

4つ上の兄の影響で、小学4年の時にボクシングを習い始めた新垣。競技を始めてわずか2年で全国大会初優勝を果たし、地元・浦添市から表彰も受けました。
兄・新垣基広「身長は人とは劣るかもしれないですけど、マイク・タイソンをイメージしたミニ・タイソンというくらいのファイターですね」

来年からはインターハイの正式種目になることも決まっている女子ボクシング。それに伴い、今年から県高校総体のボクシングに新たに『女子の部』が創設されることに。小学生の頃から努力してきた新垣にとっては念願の知らせでした。
新垣彩菜「小学校の頃から女子は男子よりも圧倒的に人数が少なくて、不戦勝で全国大会に行けたりとか、自分の実力もわからなかったり、本当にこのまま続けていて良いのか何度か思ったこともあったけど、今大会は県では圧倒的に勝ちたいというのがまず第一で、見ている人の印象に残る試合にしたい」