札幌市内に4店舗の無人販売店を構える「北海道樽前工房」。肉質と味つけにこだわった肉は、安く提供しているとあって人気です。
北海道樽前工房 北郷店 西川麻友子 オーナー
「単純に、ちょっと見ていて腹立たしい気持ちはある」
この店では、これまでのところ、被害にあっていませんが、防犯対策として、6台の防犯カメラを設置。

さらに…
北海道樽前工房 北郷店 西川麻友子 オーナー
「どうされましたかーとか、こっち(タブレット)でしゃべっている声も、こっち(お店の中)に聞こえて実際に会話することもある」

カメラを通じて会話ができるため、購入に困っている客だけでなく、不審な動きをする人を見つけた場合、声を掛けることもできます。西川さんは、心無い人の行動が、客の利便性を奪いかねないと、危惧します。
北海道樽前工房 北郷店 西川麻友子 オーナー
「やっぱり無人なので安く販売できるお店がほとんどだと思うので、そういうことが続いてくると、従業員を置かないといけなくなってしまうので、全然この価格ではできなくなってしまう」
こうした状況のなか、アプリを導入した無人販売店があります。札幌市中央区で、こども服などを24時間販売する「マンハッタンストアムジン」です。店に入るには、事前に会員登録をして、スマートフォンで操作する(専用)「キーアプリ」が必要となります。


マンハッタンストアムジン スタッフ 田畑翔也さん
「万が一(窃盗が)あったときのセキュリティー対策として採用している、最初はどうしてもひと手間かかってしまうが、1回登録さえしてしまえば、いつでも好きなときに入れる」
「キーアプリ」は、名前や連絡先、それに、身分証明書の登録が必要で、利用するたびに記録が残るしくみです。また、死角になりやすい試着室を作らず、支払いをキャッシュレスにするなど、対策を重ねることで、開店から1年、盗難の盗害はないということです。
マンハッタンストアムジン スタッフ 田畑翔也さん
「運営自体はすごく簡単なように見えて、結構手間暇かかったりするので、(窃盗事件が)1件でもやっぱり減って、こういう無人ビジネスっていうのが広まっていけばいいなって思ってます」