“ドラえもん”不在の岸田総理?

「理想を実現するのが政治」と訴える古賀氏に対し、「徹底的な現実主義」の岸田総理。
両者の考え方はまったく異なるが、古賀氏は前の派閥オーナーとして現状をどう見ているのか。

古賀誠元自民党幹事長(2022年8月12日 BS-TBS「報道1930」にて)
「(岸田総理が)安全保障や憲法改正の問題について、ご発言なさってることはね、極めて僕にとってはね、『えっ』と、そんな思いがないではありません」

古賀誠元自民党幹事長(3月9日収録「国会トークフロントライン」にて)
「清和会と宏池会っていうものの基本的な違い、一口で言えばね。清和会はですね。結論ありきなんですよ。宏池会はね。物事の結論を国民にどうね、理解できるような説明ができるかという真摯な説明というものが一番基本になっていると。そのために手法もだからいろんな手続きいろんな意見を聞いて、だからこういう方向でまとめていったんですよっていうね。その結論に至るまでの手法、そうしたものをね、非常に大事にすると」

古賀氏は、岸田総理のやっていることは本来の宏池会らしくない、とやんわりクギは刺しているものの、直接の批判は避けている。
岸田総理は自分が選んだ後継者であり、30年ぶりに誕生した宏池会政権なので壊したくない思いもあるのかもしれない。

ただ、岸田総理に直接アドバイスできる人物が少ない現状を嘆く声は多い。先日、岸田総理に会ったという宏池会のOBはこうつぶやいた。

宏池会OB
「もう全然違うね。私のいた宏池会じゃないよ。岸田総理にも意見する人があまりいないのかな。・・・『ドラえもんのいないのび太』だな」

TBS政治部 官邸キャップ
川西全