祐一郎さんには7つ下の弟・啓史郎くんがいます。啓史郎くんは今、全校児童32人が通う東桜島小学校の5年生。中学3年の時には、統合される新しい学校に通う予定です。

(弟・啓史郎さん)「人数が少しでも多くなって、いい学校になってほしい」
啓史郎くんが通う東桜島小学校は140年以上の歴史があります。兄・祐一郎さんが卒業し、また母・美江子さんの母校でもあります。
(母・美江子さん)「歩いて行ける学校がなくなってしまうと、寂しいなというのはあると思います。それでも今後、実のある学校になってくれたら、地域もそれを応援してくれると思う」

思い出の詰まった母校を久しぶりに訪れた祐一郎さん。学校づくりへの思いを新たにしていました。

(祐一郎さん)「世界でも有数の活火山ですし、人も温かい。そんな素晴らしいところで充実した学校生活を送れるというのは、恵まれていると実感してほしいし、桜島が好きだと思える、そんなふうに子どもたちが学校で学んで、育ってほしい」
『自分と同じように後輩たちにも地元を好きになってもらいたい』、祐一郎さんの原動力は桜島が好きという強い思いです。
今はまだ将来の夢は具体的にははないという祐一郎さんですが、観光業に興味があり、将来、桜島だけでなく鹿児島のためになにか貢献できることをしたいと考えているそうです。