鹿児島のシンボル、桜島。鹿児島市でありながら、鹿児島湾を挟んで市街地とは離れています。桜島の人口は3600人ほど。住民のほとんどは、フェリーで市街地と行き来しています。

高校3年生の中村祐一郎さん(17)は、桜島に家族4人で暮らしています。地元の東桜島小、東桜島中学校に通っていしましたが、中1の時に先生の勧めで受験を考えるようになり、バドミントン部と塾通いを両立させ、難関のラ・サール高校に入学しました。対岸の鹿児島市街地の南部にあるラ・サール高校へはフェリーや市電を乗り継いで片道およそ1時間半かかりますが、寮には入らず自宅からの通学を続けています。
祐一郎さんは、地元・桜島が大好き。所属する地理歴史部では、「観光客に桜島を案内するならどこがいいか」をまとめた、『桜島一周のしおり』を作るほど。

(祐一郎さん)「桜島にきてくださる観光客に、桜島をもっと楽しんでもらえたらうれしいなと思って。桜島に住む人の目線で紹介できるものはないかと」
一方で桜島の現状を調べるうちに、課題も見えてきました。
(祐一郎さん)「桜島に行ってもあんまり見るものがないよねとか、交通アクセスが悪いとか、そういう課題点を見つけて」