全国でわずか169人 警察官として初の“先生の先生”に挑戦

 そんな山本さん、新たに“日本初の挑戦”をするそうで…。

 (山本隆之警部補)
 「この度、赤十字さんの方から推薦を受けまして、警察官として初めて『講師』を目指すということになりました」
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 「講師」とは、救急法の指導員を養成する、いわば「先生の先生」のことで、全国でわずか169人しかいません。救急法の普及が始まってから約100年間、これまでの講師は日本赤十字社の職員のみで、山本さんが講師となれば日本で初めてです。

 (山本隆之警部補)
 「実際に目の前で人が倒れた、それを実際に『救助した』っていう人が実は6割を切っているんです。目の前で倒れたんですよ。目の前で倒れた(人を助ける)のが100%にならないのかなっていうのが思いです。指導員を単純に増やせばもっともっと数多くの人が助かるわけですよね。私が指導員を10人育てたら1000人の人が助かるかもしれない」

 講師には実技はもちろん、わかりやすい指導が求められます。指導員からの高度な質問にも的確に答えられるよう、あらゆる専門書を読みシミュレーションを重ねます。