試験開始の直前まで確認を行う山本さん 本番では…

去年12月、いよいよ迎えた試験当日。全国から講師を目指す13人の指導員たちが集まりました。試験開始まで30分。山本さんは気になることがあったのか、試験を担当する講師のもとへ向かいます。
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(山本さん)「ちょっとご質問いいですか?結び目の位置って、絵の通り下にくる感じですか?」
(講師)「ここは多分どこでも大丈夫と思うので、はい」
(山本さん)「そこはこだわるところじゃないかな」
山本さん、入念に準備してきたとはいえ、試験本番を前に緊張感がぬぐえません。
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そして、試験が始まりました。まずは「実技」です。
(問題を伝える講師)
「では、問題を言います。右目周辺。右目周辺が傷ついて出血があります。止血後の包帯、目の周囲の包帯を行ってください」
(実技を行う山本さん)
「ちょっと耳に不便かけますけど我慢してくださいね。ちょっとしめますよー」
試験では、実際の講師2人がけがの処置や搬送の実技などを確認。時間制限もあるなど厳格で、限られた中で実力を見せなければいけません。
(講師)「固定のところだけちょっと見せてもらえれば。OKです、ありがとうございます」
試験前の焦りを感じさせず、ひとつひとつ丁寧にこなしていきます。
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続いては「搬送の指導実習」。自ら実演して受講者に説明していきます。ここが正念場です。
(指導実習を行う山本さん)
「ミソになるところ、ポイントは『持ち手』なんですよね。その持ち手を作っていきます。できるだけへりのところを細かく巻いていきます。ちまちましていますけどこれが大事なんですよね」
指導の流れや時間配分はもちろん、指導員の手本となるようなわかりやすい指導ができているかがポイントになります。
(指導員)「非常に受講者としては入りやすかったのかなと思いました。『ここがポイントですよ』とおっしゃっていて、強弱がついていてわかりやすい指導だったなと思っております」
指導員からも上々の評価です。無事、全科目が終了しました。














