宮城県内の養殖ギンザケは、国内でトップの水揚げ量を誇り被災地の復興を支えています。震災で被災しながらもギンザケの品質をさらに高めようと奮闘する飼料の製造会社の男性を取材しました。
養殖ギンザケは餌が全て
石巻市雄勝町の沖合。養殖いけすの中を泳ぐのはギンザケです。
宮城県内の養殖ギンザケの水揚げは、去年は1万7000トン余り。国内生産のおよそ9割占め、復興を支えています。

漁師の阿部優一郎さん。2つのいけすでおよそ1万匹のギンザケを養殖しています。
天然のギンザケは成魚になるまで7年ほどかかります。しかし、こちらの養殖ギンザケは1年半でおよそ50センチの成魚になります。その理由は…。
生産者 阿部優一郎さん(52):
「餌が全てと言っても過言でないくらい。それで成長の度合いも変わるし。水入れたり工夫もするけど一番は栄養素。配合の比率だったり、それによってだいぶ変わってくる」

朝と夕方の1日2回与える餌の量は、1500キロにも上ります。

阿部優一郎さん:
「俺たちの仕事は、いけす全体の魚を大きくする仕事だから、小さい魚を大きくするのが一番手のかかること」
阿部さんが使うギンザケの餌を作っているのは、石巻市の太協物産です。














