「金華銀鮭」ブランドを全国区に!
震災から1年7か月後には新しい工場完成。震災前から養殖業者の間で、きめ細かな品質管理を評価されていたギンザケの餌で事業を再開しました。

太協物産 宇壽山純一社長:
「天然魚と違って養殖魚の場合は完全に管理された餌をやってますから、色んなものを食べている魚よりは養殖魚の安全性は担保されているんではないかと思う」
しかし震災から12年が経過した今でも売り上げは震災前の8割にとどまっています。
この日、工場に運び込まれたのはトラック8台分のイワシ。

50トンすべてがギンザケの餌の原料となります。また餌の配合も成長段階によって変えています。小さいうちはタンパク質を多めに大きくなるにつれてカロリーを増やしています。石巻港に水揚げされたギンザケは「金華銀鮭」のブランドで売り出しています。宇壽山さんは餌を通じてギンザケの品質をさらに高め、全国でも知られるブランドを確立することを目指しています。
太協物産 宇壽山純一社長:
「安全性とか安定性を担保しながら、さらに味のいいものを品質のいいものを作っていくっていうことが我々餌屋業界の当分の目的になるんだと思います」

東日本大震災から12年。宇壽山さんは、復興の象徴、ギンザケの養殖を陰から支えています。














