「戦争が終わるだけでは足りない」レーナさんの願い
この日レーナさんたちは、ナターリアさんとの再会を祝い町内の飲食店で食事をしました。食事が来るまでの間にセミョンくんが描いた絵は…。
(セミョンくん)
「(どうしてウクライナを描いたの?)特別だから」
去年、子どもたち2人は全国児童画コンクールに出品するための絵を描きました。セミョンくんが描いたのは「地球」、マクシムくんが描いたのは「日本とウクライナに架かった虹」です。

(レーナさん)
「箸で食べるの大好き」
この日、レーナさんは人生初のカキフライにも挑戦しました。
少しずつ日本の文化にも慣れ、平穏に暮らしているかのように見える3人についてナターリアさんはこう見ています。
(ナターリアさん)
「(ウクライナの)マンションにミサイルが当たれば自分が戻れる場所がなくなる。ストレスが大きい。よくがんばっている。少しでも力になりたい」
食事を終えるとレーナさんは財布からお金を取り出し、ナターリアさんに手渡しました。

(ナターリアさん)
「私(ナターリアさん)はボランティアとつながっているから、(レーナさんに)『ウクライナの力になりたいから、ボランティアに送ってください』と言われた」
レーナさんの家族や祖国を思う気持ちは、時が過ぎても強いままです。
(レーナさん)
「戦争が終わるだけでは足りない。勝つことを願っている。自分の土地をすべて取り戻す。悪いことをした人は裁判で責任をとってほしい。壊したところも直してほしい。二度と戦争できないようにしたい」
「一刻も早くウクライナに戻り家族みんなで暮らしたい」と語る3人。
侵攻の終結を願う日々は続きます。
